今日は、concan代表が思う「ゆでガエル理論」について書いてみます。
日本人が陥りがちな「ゆでガエル」という現象があります。
「カエルを熱湯の中に入れると、直ぐに飛び跳ねて逃げ出しますが、水から徐々に温度を上げていくと水温の上昇を気づかず茹でられて死んでしまう」という寓話(ぐうわ)が元となった『比喩表現』としてビジネスシーンなどで用いられ、会社組織の一つの『教訓』として語られています。
今回は、"ゆでガエル"の意味や原因、自分が「ゆでガエル」にならない為の方法などを紐解いていきます。
「ゆでガエル理論」(茹で蛙)は、人間は『環境適応能力』が高い為、ゆっくりと進む環境の変化には気づき難く、気が付いた時には、手遅れになるという事を表しているものです。「企業経営やビジネスシーン」で用いられていて、環境の変化に対応する大切さや、重要性、また 環境の変化に気づく事の困難さを指摘する警句として用いられています。「ゆでガエル症候群」、「ゆでガエル現象」などとも呼ばれています。日本では、1998年「組織論」に於いて「ベイトソンのゆでガエル寓話」として紹介され、更に 2013年には 米国の大手経営コンサルタント会社「マッキンゼー・アンド・カンパニー」が、経営悪化した韓国経済を「ゆでガエル」と例えた事で注目を集めました。近年では、『地球環境問題』にも"比喩"されることがあります。温暖化などのオゾン層破壊などの環境破壊が、いずれ 取り返しのつかない状況になると専門家が提唱しています。
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●では、本題に入ります。
【ゆでガエル経営者の5つの特徴!】
◆1.「過去の栄光・実績に執着している!」
〇「昔 私は、こういうやり方で成功した、だから 今でもこういうやり方が通じるはずだ!」と言って、ずっと 同じやり方を繰り返していき、世の中で とんでもない変化が起こっているのに対応せず、最終的には お客さまを失って会社が駄目になる現象。
◆2.「忙しいことを理由に、時代の変化に対応しない!」
〇企業状況が良くなってくると、経営者も現場に入って忙しくなってしまう。そうなると、「戦略や先の見通し、世の中の動きやお客さんの動向」などを調べる事もなく、ずっと同じ事を続けてしまい、変化に対応しない現象。
◆3.「全て『面倒臭い』と思っている!」
〇ある程度収益・利益が出て 一度成功してしまうと、この利益がずっと出るものだと思い込んでしまう。「IT化やAI・モビリティー」など、色々な法改正などがあるにも関わらず、考えることが「面倒臭く」なってしまう現象。
◆4.「新しいことにチャレンジしない!」
〇これも、面倒臭いくさいと同様。「このままでは、やがてじり貧になる!」というように考えて、新しい仕組みに変えたり、新しいサービスを追加したり、「チャレンジ」していくということが大事だが、こういう事をしない経営者が多い。
◆5.「お客さま・顧客の行動変化を分析しない!」
〇例えば 現在であれば、「通販」でなんでも買える時代。それなのにすごく立派な店舗を構えてしまい、「お客さまが来ない」と嘆く企業が少なくない。今はネットで、スマホで、直ぐに決済でき、資金決済も、通販の申し込みも、全て iPadやスマホで出来てしまう時代なのに、対応出来ていない。高齢化している経営者の会社は、こういった対応が、ドンドン後手後手になっている。
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●次に…
【ゆでガエル社員の5つの特徴!】
◆1.「名刺の肩書きだけで仕事をしている!」
*会社の「名前」で仕事していて、自分で勉強をしない。業界の動向や業界での最新事例や競合企業を研究したり、自分のスキルや戦略を学んだりしない現象。
◆2.「自分の仕事のやり方を、工夫したり変えたりしない!」
*こうなるとやる気も含めて、スキルが上がらず、従来のやり方をしている方が楽になる。「楽」なため、ドンドン茹で上がっていく現象。
◆3.「文句は言うが、提案しない!」
*これも典型的な「ゆでガエル症候群」で、飲みの場で上司や会社の文句は言うが、しっかりと提案はしない現象。
◆4.「全てを他責にし、自責にしない!」
*他人のせいにばかりする人は、世の中には沢山いる。「ゆでガエル」の第一候補。「自分に責任がある」と思うと、人は、創意工夫する。「自分が悪かった」から、「仕事のやり方を変えよう」「世の中は、こう変わっているから自分の仕事を変えよう」というように、自責の念にさいなまれて行くが、他責の人は その逆の行動をとる。
◆5.「目の前の仕事を一生懸命やらず、集中できない!」
*まずは、目の前の仕事を一所懸命やる事が必要。それで、成果を出す事が重要。これもせず、「どうして自分だけ こんな仕事を与えられるのだろう、どうして自分だけ こんな つまらない仕事を与えられるのだろう」と目先の与えられた仕事を蔑ろにして、人の仕事を羨む現象。
★上記のような『社員』、所謂「カエル」に対して、カエルの"天敵"である「蛇」を投入する必要があります。
これは 例えですが、「蛇」を入れると「カエル」は、びっくりする訳です。企業に於ける「蛇」とは、大きな『組織改編や担当』を変えてしまうなどの「荒治療」をしなければ、このような「ゆでガエル社員」は、中々 変わりません。会社が、大きく変わる時には、"血"も出ます。
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◎と言うことで…
「"ゆでガエル"経営者・社員の5つの特徴」について書いてきましたが、ご覧の皆さんの中で、一つでも自分に当てはまりそう項目があれば、会社の状況が右肩下がりで悪くなった時に、会社を傾かせる経営者であったり、リストラの第一候補社員になってしまうかも知れません。
これからの時代、リストラが どんどん起こります。何故なら 人口が減って来て、競争力がなくなっていくと、駄目な社員から どんどん切らざるを得ないからです。今からでも 自分自身を磨く"努力"をしなければならないと思います。
●最後に…
社員が「ゆでガエル」にならない為には、『成長目標』を明確に設定することが重要です。
「ゆでガエル社員」が増える事は、会社の成長を妨げる大きな要因となってしまいます。「ゆでガエル」は、早期対処していくことが大事であり、カエル状態を回避することが、会社の『発展・改革』の大きな"鍵"となってきます。社員が「ゆでガエル」にならない為には、企業は『成長目標』を設定して共有していく事が 何より重要です。「社内評価制度」などを見直すことで、社員が客観的に自分の現状を見つめ直す事に繋がっていくと思います。会社内の「ゆでガエル化」している社員が多い場合は、早急に現状を改善していかなければなりません。
大切なのは、社員 それぞれが、自分自身と「真摯に向き合い」、自分の「強み」と「弱み」を把握した上で、自分の「"軸"=ものさし」を持って 日々 自分自身を高める為の"努力"が苦にならない『体質』に変えることが必要になると思います。
長くなりましたが、以上です。
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